大阪ガスの100%子会社「Osaka Gas USA Corporation(OGUSA)」は12月22日、アメリカの企業2社と「e-methane(e-メタン)」を製造する事業の実現可能性の検討を行うための覚書を締結しました。

この事業は、アメリカにおいて天然ガスパイプライン等のエネルギーインフラを保有・運営するTallgrass MLP Operations, LLC、バイオエタノールプラントを保有・運営するGreen Plains Inc.の2社との共同研究になります。

アメリカ中西部においてe-methaneの製造を検討し、2030年までに日本への輸出を目指します。

これまで日本国内で使用されてきた都市ガスは、天然ガス、つまり化石燃料を主原料としています。

カーボンニュートラルを目指すにあたり、排出される二酸化炭素量を抑える、そしていつか枯渇してしまう化石燃料からの脱却が最重要課題となっています。

今回の事業では、Green Plainsが保有・運営する既設のバイオエタノールプラントから回収するバイオマス由来の二酸化炭素と、天然ガスを改質して得られるブルー水素を用いて、2030年までに、年間最大20万トンのe-メタンを製造することを目標としています。

バイオエタノールとは、サトウキビやトウモロコシなどのバイオマスを用いて製造するエタノールを指しています。

つまり動植物を由来とするエネルギー源(バイオ燃料)を生み出す過程で発生する二酸化炭素とブルー水素を利用してe-methane、いわば新しい環境に優しい都市ガスを生み出そうという試みです。

大阪ガスは、脱炭素を目指す活動において最先端の研究開発を進めています。この技術が実現することになれば、日本国内における都市ガスからの二酸化炭素排出量が大幅に削減されることになるでしょう。

当社では、都市ガスから新都市ガス事業者への切り替えを承っています。都市ガスの料金を少しでも安く抑えたいという方は、ぜひご覧ください。