東京ガスは7月21日、ベンチャー企業と競業し、ガスと電気などをセットにしたサービス「ずっともプラン」のサービスメニューを拡充することを発表しました。
追加されるサービスは、「ガス機器や家電製品などの情報を一元化するサービス」と「書籍を音声コンテンツ化したオーディオブック」の2つです。

前者の一元化サービスは、トライグル社と協力して提供します。トライグル社は、家電製品などの取り扱い説明書を一元管理できるスマホ向けアプリ「トリセツ」を提供している企業です。東京ガス会員サービス「myTOKYOGAS」とこのアプリを連携させることによって、東京ガスの会員でもガス機器や家電などの一元化が可能になります。
つまりこのサービスが開始されることによって、ガス機器や冷蔵庫・洗濯機・エアコンなどの家電製品が故障した時に、問い合わせるべき連絡先をすぐに表示されるようになります。サービスの提供開始は、今年の秋を予定しています。

オーディオブックサービスは、オーディオブック市場でトップシェアを持つオトバンクと、QUANTUMの2社と共同して提供します。
3社は「Furomimi」を開発、このサービスは入浴中でもオーディオブックを楽しむことができるものです。既に今月21日から、オトバンクのWebサイト内で販売が開始されています。
近年では、電力自由化、そして都市ガス自由化に伴い競争が激しくなっていることから、このようにベンチャー企業とタッグを組み、独自のサービス提供を開始する事例が増えています。独自サービスを提供することによって、顧客満足度を高め、顧客の離脱を阻止しようという狙いです。