都市ガス最大手東京ガスは、4月1日付で内田高史副社長が社長に昇格する役員人事を発表しました。4年ぶりに社長が交代することになります。内田氏は社長候補としてかねてから有力視されていた人物。現社長である広瀬社長は、代表権のない取締役会長に就くことになります。

内田氏は導管部門に長く経験を持ちます。記者会見の席上では、「電力の2020年度目標220万件を可能な限り前倒しで達成したい。ガスは現在約17万件を他社に切り替えられているが、防衛は非常に難しい。ガスと合わせて当社の電力を契約していただくことがガスの防衛にもつながる。」と述べました。
2017年4月に都市ガス小売り事業が全面自由化されたことによって、本業である都市ガス事業では顧客を失う傾向が続いています。一方で2016年に自由化された電力事業では、すでに100万件以上の顧客を獲得しており、堅調な展開を見せている状況。引き続き電力事業に注力しつつガスの顧客を防衛する方針を示しました。