経済産業省は26日、ガス事業者からの報告に基づく5月19日時点での地域別の都市ガス切り替え申込み件数を発表しました。

公表されたデータによると、全国での累計申込件数は21万5307件となり、前回の5月5日時点から2万3384件増えたことになります。
地域別の割合は、出遅れた感のある関東地方が2万7176件となり、全体の10.4%から12.6%へとやや割合を増しています。
ただ、依然として近畿地方の割合が圧倒している状況で、累計14万6550件となり、全体の半数以上を近畿地方が占める結果となっています。

関東地方では、7月から東京電力系列の参入が決まっているため、それにより切り替え件数がどこまで伸びるのかが注目されます。
また、依然として北海道・東北・中国・四国には参入事業者がない状態で、切り替え件数も当然0件となっています。このまま参入事業者が現れないことはないと信じたいところです。

この2週間での申込み数は2万3384件ですが、それまでは2週間毎に平均して4万件程度の申込み数がありました。ここ2週間で一気に申込み数が減ったことになります。参入事業者がいない地域が多い上に、このまま申込件数が減っていくことになると、都市ガスが自由化されたこと自体を消費者に忘れ去られてしまいかねません。
どうにか切り替え熱が上がっていくよう、国や大手企業の新たな取り組みに期待したいと思います。