資源エネルギー庁は10月17日、ガス小売全面自由化の進捗状況を総合資源エネルギー調査会電力・ガス基本政策委員会に報告しました。

新規ガス小売事業者は、99者となっており3か月前よりも4者増えています。
増加数は少ないですが、それでも新規参入する事業者が現れるのは、評価できることです。

仙台市ガス局、袋井ガス、鳥栖ガスの管轄区域に初めての新規参入が見られます。

新規登録事業者は、

  • 有限会社永田石油ガス(静岡県袋井市)
  • 有限会社ながた(静岡県三島市)
  • 福原プロパン合同会社(沖縄県うるま市)
  • 西部ガステクノソリューション株式会社(福岡市東区)

の4者です。

永田石油ガスは、袋井ガス区域(静岡県)で10月から事業を開始。
ながたは、静岡ガス区域で12月頃から参入予定としています。

西部ガステクノソリューションは、11月から鳥栖ガス区域で特定の需要家へエネルギーサービスと併せて提供する予定です。
同社は、西部ガスのグループ会社で、法人に向けて給湯や空調、コージェネレーション機器などの提供を行っている企業。法人需要家限定でサービスを提供すると考えられます。

福原プロパンは、沖縄県うるま市で簡易ガス事業に参入します。

またこれまで参入する事業者が現れていなかった仙台市ガス局エリアには、すでに東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス・静岡ガスに参入しているグランデータが新規参入します。

国内のエネルギー危機により都市ガス事業者各社も非常に厳しい状況に直面しています。それでも新規参入する事業者が現れるのはとても良いことであり、競争が活性化することが期待されます。