静岡ガスと静岡銀行は9月30日、地域企業の脱炭素経営を両者が伴走支援するための包括連携協定を締結しました。

両社で取り組む内容は、

  1. 地元企業の温室効果ガス排出量の可視化・削減計画の実行に対する支援
  2. エネルギーの地産地消の推進・再生可能エネルギーの創出・導入および利用拡大に関すること
  3. 地域資源を活用した事業の創出・地域循環共生圏の構築に関すること
  4. 次世代の環境教育に関すること

などとしています。

1では、クラウドソフトなどを活用して温室効果ガスを可視化した上、企業の現地調査も実施。専門的視点から二酸化炭素やコスト削減の可能性を診断します。

3は、地域資源である再エネ設備の設置推進、農地で営農に必要な空間を確保する太陽光発電「ソーラーシェアリング」、蓄電池設置などによる環境経営の後押し、エネルギーの地産地消を目指します。
太陽光発電設備によるPPA(電力購入契約)も推進します。

4は、学校や地域における環境教育、企業向けのセミナーなどの共同実施を想定しています。

静岡ガスと静岡銀行は2022年2月、富士宮市や地元企業などと共に官民による「ゼロカーボンシティ実現に向けた包括連携協定」を締結しています。
すでに再エネ導入拡大やエネルギーの地産地消など、脱炭素社会の実現に向けた連携を始めていました。

今回の包括連携協定もカーボンニュートラルを目指す取り組みの一環で、静岡県内に基盤を持つ有力企業同士がタッグを組むことにより、脱炭素社会を目指すと同時に静岡県全体の活性化を目的としています。