静岡ガスは3月30日、入替工事に伴って廃止した白ガス本支管を道路占用許可のない状態で静岡市の市道に残置していたと発表しました。

市の市道に従い、民法における債権の消滅時効にあたる過去10年間分の道路占用料相当額3951万1588円を3月31日に納付しました。

今後の廃止管の維持管理方法については、市と協議書を取り交わして適切に行っていくとしました。

静岡市は2008年12月、道路占用を廃止する埋設物について原則撤去とし、残置は認めない旨を各道路占用事業者に通知していました。

静岡ガスは「廃止管の残置を認めて欲しい」と協議を申し入れましたが、市は認められないと口頭で回答しました。

しかし、静岡ガスの当時の地区責任者は、ガス管の耐震化を優先するため当面の間、配管を残置することとし、この対応により社内では「廃止管の残置は認められている」と誤って認識されてしまったということです。

一方で同社は、市に対する占用申請手続き上では、廃止管を撤去するような書類を提出していました。

静岡ガスが2022年2月に実施した社内のコンプライアンスアンケートで「白ガス管の残置は市で認められていないのではないか」という回答があったことから、今回の事案が発覚することになりました。

同社は、2022年4月に廃止した白ガス管の残置を継続していたと市に報告。その後、両者で対応方法を協議した結果、市は今回の廃止管残置は、民法の不当利得に当たるとして、廃止管233km分の2013~2022年度の占有料に相当する3951万1588円を静岡ガスに請求したという流れです。

尚、刑事罰については発表されていませんので、占有料金を支払って終了ということになると思われます。

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