都市ガス自由化

tosigas_honoo2017年4月1日を持ちまして、都市ガスが自由化になりました。
今まではお住いの地域で認可を得た、決められた業者としか契約することができませんでした。
この度、自由化されたことにより、顧客がガス会社を自由に選ぶことができるようになりました。
これはとても画期的なことで、複数のガス会社が競合することにより競争原理が働き、顧客に供給するガス単価が下がることが予想されます。

ただ、2017年4月1日時点では参画する企業が極めて少数という状況です。顧客が10社、20社の中から選べるという環境にはなっていません。
しかし、今後は徐々に参入する企業が増えてくると予想されます。恐らく当初は元々ガス事業を手掛けている企業の参入が考えられますが、日を追うにつれてガス事業をメインとしていない企業も参入するのではないかと考えられています。
このように推測されるのは2つの理由が挙げられます。

参入する企業にガス配管を整備する必要がないこと

2016年に自由化されている「電力」や、2015年にNTT東西が卸し販売をはじめた「フレッツ光回線」と同様、都市ガスの自由化に関しても、大本である都市ガスの配管自体は既存のものが利用されることになります。
顧客が今まで通りガス会社を変更しなかったとしても、別の会社に乗り換えたとしても、使用される配管はどちらも同じものです。顧客の立場としては、何か工事が必要である、機器の変更が生じるということはありません。
配管自体は同じで、それを「供給する会社を変更するかどうか」を選ぶことができるようになります。
参入する企業としては、自社で新たに配管を整備する必要がなく、既にあるガス管を借り受ける、又は買い取るということになります。
参入する企業にとって、大がかりな工事が不要であり、専門的な知識を持つ人員を雇う必要もないため、ハードルはそこまで高くはないと考えられます。

サービスのコラボレーションが進んでいること

電力、インターネット、携帯電話などの業界を参考にすると、近年では大企業がサービスをセット販売する傾向にあると言うことができます。
代表的な例では、auのサービスが挙げられます。auでは携帯電話をはじめとして、インターネット、電力などのサービスを手掛けており、セットで契約することで料金の割り引を実施しています。
同様に他社も顧客の囲い込みを行うため、様々なセット割を展開していますので、都市ガスの分野にも複数社が参入されることが見込まれます。

参入する企業が増えることと平行して、顧客にとっての選択肢も増えることになります。このサイトでは、お客様にとっての選択肢をできる限りわかりやすく掲載し、供給するガス会社に紹介することを目的としています。