カタール・ドーハ上空中東アジア・カタールが、凍結状態だったペルシャ湾のノースフィールドガス田の開発を再開します。
カタールは現在、世界最大の液化天然ガス(LNG)輸出国ですが、このガス田は世界最大級の規模を誇り、開発を再開することにより更に輸出量が増加すると見込まれています。
この再開発決定には世界のエネルギー市場の急激な変化に原因があります。

シェールガスの台頭

近年天然ガス業界では、シェールガスの生産技術が急激に進み、シェール層の国土と、掘削・生産技術を持つ、アメリカやオーストラリアなどの諸国が輸出量を拡大しています。
現在はカタールが輸出量世界一ですが、数年後にはこの構図が塗り替えられることが予想されています。
今回の再開発には、このような現状を背景としています。本来カタールでは2005年に、過剰な開発による天然ガス埋蔵量への悪影響を懸念し、自発的な開発を停止していました。
シェールガスは今までのガス田から生産される天然ガスよりも安価であるため、シェアの低下に危機感を持ったカタールが開発に踏み切ることになりました。

このノースフィールドガス田の開発には、日本を含む外国の企業も参画への興味を示しています。
日本国内に供給されている、都市ガスサービスへも今後影響がでることが考えられます。