東京ガスは12月5日、アメリカ・アラスカ州で進行中のLNGプロジェクトに関する関心表明書を、プロジェクトを推進しているアラスカガスライン開発公社と締結しました。
アラスカガスライン開発公社は、アラスカ州政府が100%出資している法人。同プロジェクトは、アラスカ州北部にあるノーススロープガス田から採取される天然ガスを、南部のニキスキ基地までをパイプラインにて輸送し、基地にて液化した上で輸出するというもの。
まだ実用開始はされておらず、2020年代なかばからの生産開始を目指しています。年間液化能力は、およそ2000万トンとされています。
同プロジェクトは、現在はあくまでも計画の段階です。アラスカの広大な大地を1000キロメートル以上におよぶパイプラインで縦断する必要があることなど、収益性を見込むことができるかどうかの判断が、プロジェクト内で分かれていると言われています。
ただ、日本をはじめとするアジア諸国からは、アメリカ大陸西岸から天然ガスを輸入することが可能になることは、輸入の容易性や輸入元の分散という意味でも、大きな関心を寄せられています。
日本では東京ガス以外でも、中国石油化工(SINOPEC)などの企業が関心を示しています。