北海道ガスがZEB(ネットゼロエネルギービル)プランナーとして、コンサルティング・設計支援した中央バス商事の本社新社屋(札幌市西区)が「ZEB ready」認証を取得しました。
北海道ガスのZEB認証公表物件は、11月竣工予定の恵和ビジネス新社屋(札幌市中央区)に続き2件目となります。
自立発電機能を備えたGHPを導入し、停電時の事業継続を可能としたレジリエンス(強じん性)強化型のZEBを実現しました。
中央バス商事新社屋は、木造2階建てで10月19日に竣工しました。
北海道中央バスグループ初のZEB建築物として、同グループの泰進建設が設計・施工に携わっています。
高い断熱性能を確保すると共に、換気設備に排気時に室内の熱を回収して再利用する全熱交換器を採用し、空調負荷を低減しています。
その他の機能もあわせ、従来の建物に比べ、1次エネルギー消費量を年間52%削減に成功しています。
建築物省エネルギー性能表示制度でも最高ランクの五つ星を獲得しています。
※「ZEB」の定義については様々な解釈がありますが、基本的には「省エネルギー化を実現する」且つ「再生可能エネルギーを積極的に導入する」ことにより「一次エネルギー消費量の収支をゼロにする」ことを目指す建築物を指しています。
また「ZEB ready」とは、「ZEB」を目指す前段階として定義された建物を指します。環境省によると「再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量削減に適合した建築物」と定義されています。