この記事では、愛知県名古屋市の都市ガスに関する情報を掲載しています。
都市ガスの小売事業は自由化されていますので、消費者は契約を結ぶ都市ガス会社を選ぶことができます。ガス代を安く抑えたい方は、新都市ガス会社での契約を検討しましょう。
「これから名古屋市へ引越しする方の開栓予約」「すでに名古屋市にお住まいで都市ガス会社変更の申し込み」どちらもこのページから手続きができます。
目次
名古屋市の都市ガス導管事業者
- 東邦ガスネットワーク
地下を通る都市ガスの導管工事を行った会社を「一般ガス導管事業者」と呼びます。つまりガス管を所有している企業です。一般ガスとは、都市ガスを指しています。
名古屋市の都市ガス小売事業者
消費者と実際に契約を結ぶのが「小売事業者」です。
名古屋市で都市ガスの契約をする際には、登録している小売事業者の中から選ぶことができます。
必ずしも以下すべての会社を選べるとは限りません。
東邦ガスネットワーク管内の都市ガス小売事業者
サイサン:東邦ガスの一般料金より一律5.5%割引!引越し予約可!11日以上前に予約要 | |
東邦ガス | 東京電力エナジーパートナー |
中部電力ミライズ | ガスパル |
ファミリーネット・ジャパン | エバーグリーン・マーケティング |
PinT | エフビットコミュニケーションズ |
エクスゲート | グローバルエンジニアリング |
T&Tエナジー | 東京エナジーアライアンス |
ミツウロコグリーンエネルギー | エルピオ |
エコログ | ストエネ |
アースインフィニティ | フォーバルテレコム |
2024年8月更新
名古屋市の都市ガス物件へ引越しする方・開栓予約
これから名古屋市の都市ガス物件に引越しする方は、ガス会社を選ぶことができます。
⇒東邦ガス・お引越し時の手続き
新都市ガス会社へ切り替えを希望する方は、東邦ガスで開栓した後に手続きをしましょう。
新都市ガス会社で開栓する
引越し日までに余裕がある方は、最初から安い新都市ガス事業者で開栓することも可能です。
新都市ガス会社での開栓は、Webで簡単に予約ができます。
開栓予約に必要な日数は、小売事業者によって異なります。
このページから手続きできる新都市ガスでは、11日以上前であれば開栓予約が間に合います。ガスの使用開始日まで余裕がある方は、新都市ガス会社で開栓するのが簡単でお得です。
- サイサン
11日以上前に予約・東邦ガスの一般料金より一律5.5%割引!
開栓予約を受け付けていない新都市ガス会社も多い
都市ガスの開栓は、点検作業を伴うため人員を手配する必要があります。その他にも事業者側に制約があるため、開栓予約を受け付けていない新都市ガス会社もあります。
名古屋市で都市ガスを利用中の方・ガス会社切り替え
名古屋市にお住まいで都市ガスを利用している方も、お好きなガス会社に変更することができます。
都市ガスの切り替え手続きは無料で、簡単に進められるようになっています。
都市ガスは賃貸住宅でも乗り換えできる
都市ガスは戸建住宅、集合住宅に関わらず切り替えることができます。
都市ガス会社の変更は、物理的な変更を加えません。賃貸住宅にお住まいの方は、オーナーや管理会社に確認しなくてもガス会社を切り替えできます。
同様にガス機器もそのまま使用できます。
都市ガス会社の切り替えは0円
都市ガスの乗り換え手続きは、基本的にすべてを無料で進められます。
ただしサービスによっては、違約金や契約解除料金を設定している可能性がありますので、申し込み前にご確認ください。都市ガスを切り替えること自体に費用はかからないのですが、「契約期間」や「解約」に対して制限している事業者があります。
都市ガスの自由化は、政府が決定して切り替えを促進していることですので、基本的には安心且つ簡単に手続きすることができるようになっています。
このページから申し込み手続きできる新都市ガスについては、制約期間の設定はありません。
契約中の都市ガス会社への連絡は不要
都市ガス会社を変更する際、現在契約中のガス会社へ解約の連絡する必要はありません。
契約している都市ガス会社への解約通知は、変更先の事業者が行うことになります。これは新電力と同じです。
契約が変わるのは検針日
都市ガス会社の契約が切り替わる日は、必ず検針日になります。
検針日は、地域などによって異なりますので、お住まいの環境で日にちが決まっています。
※申込過程で情報に不備があった際は、遅れることもあります。
都市ガスの切り替えは、物理的な変更を加えるものではなく、新旧の都市ガス会社でデータ上のやり取りを行うのみです。
顧客の立ち合いは不要で勝手に切り替わります。
- 契約期間が重複して料金が二重でかかることはないか
- 基本料金は日割り計算されるのか
- ガスが使えなくなる時間があるのか
切り替え後の保安管理
⇒東邦ガス:ガスくさいとき・警報器が作動したとき
これは、新都市ガス事業者に切り替えたお宅でも同様です。
「新都市ガス会社の方が料金は安いけど、事故があった際の対応はどうなるの」という心配は無用です。新都市ガスに変更したからといって、緊急時の対応が遅くなることはありません。
名古屋市の都市ガス普及率
- 東邦ガス管内
104.5%
1082750世帯(取り付けメーター数)
経済産業省:平成25年度供給区域内普及率実績(平成27年度供給計画)より
以前の調査結果ですので、現在はメーター数が増えていることが考えられます。
一つの供給地点に複数のメーターが取り付けられていることもあるため、普及が進んでいる地域では、数字が100%を超えることがあります。
名古屋市の都市ガス普及状況
名古屋市は、愛知県北西部に位置する都市、同県の県庁所在地です。面積は326.45平方キロメートル、人口はおよそ230万人に上ります。
都市ガスの普及状況を見ると、2013年度の東邦ガス家庭用メーター取付数が約108万個と公表されています。
ただ家族世帯では、一つのメーターにつき複数の方が使用していますので、都市ガスの普及率としては非常に高い数字です。
経済産業省から公表されているデータは古いので、現在はさらにメーター数が増えていると考えられるでしょう。
またオール電化などガスを使用していないお宅があることも考慮する必要があります。
名古屋市では、ガスを使用しているお宅においては、ほとんどが都市ガスが供給されています。
限られた一部の戸建てや集合住宅のほか、料理店など強い火力を求めている施設では、あえてプロパンガスが供給されているという状況です。
名古屋市は、中部地方の中心都市です。中部地方の中で最も都市ガス普及率が高い自治体です。
名古屋市の都市ガス供給エリア
- 全域
東邦ガスネットワークから公表されている情報では、名古屋市全域が都市ガス供給区域に含まれています。
ただこれは、「100%すべての道路」にガス管が埋設されているという意味ではありません。
道路には、国道や県道、市道のほか、私道もあります。都市ガスの導管を敷設するためには、それぞれに許諾を得て申請を行う必要があるなど、色々な手間がかかるのです。
どんなに大都市であったとしても、ガス管が通っていない道路というのは存在しています。
「名古屋市内の建物は、すべて都市ガスが使える状態にある」のではありません。
現状で都市ガスを使用していない物件に新たに引き込み工事を希望する方、導管がどこまで届いているか知りたい方は、東邦ガスネットワークへ問い合わせましょう。
東邦ガスは国内3位の都市ガス会社
東邦ガスは、地元名古屋市に本拠地を構えるガス事業者です。
この3社は、日本の三大都市ガス事業者と呼ばれています。(または西部ガスも含めて四大とも呼ばれます。)
愛知県内だけでなく、岐阜県・三重県でも都市ガス事業を展開しています。
名古屋市の各行政区別普及率
名古屋市は、政令指定都市であり16の行政区に分けられています。各行政区の都市ガス普及率は、以下の通りです。
家庭用都市ガスメーター取付数(単位:個) | 供給区域の家庭用普及率 | |
熱田区 | 32,805 | 107.1% |
北区 | 80,717 | 108.8% |
昭和区 | 57,560 | 107.3% |
千種区 | 88,918 | 109.0% |
天白区 | 72,863 | 101.2% |
中川区 | 93,889 | 100.0% |
中区 | 65,950 | 128.4% |
中村区 | 74,869 | 107.1% |
西区 | 70,811 | 104.4% |
東区 | 43,729 | 111.0% |
瑞穂区 | 50,411 | 105.2% |
緑区 | 86,994 | 94.7% |
港区 | 59,775 | 101.8% |
南区 | 62,251 | 101.9% |
名東区 | 78,229 | 107.1% |
守山区 | 62,979 | 91.7% |
名古屋市計 | 1,082,750 | 104.5% |
経済産業省「平成25年度供給区域内普及率実績」より抜粋
そのため東京都や大阪府・名古屋市など、都市ガスの普及が進んでいる地域では、普及率が100%を超えることがあります。
新都市ガスと新電力事業者数の違い
このページ上部の小売事業者一覧を見ていただくと、東邦ガス管内に15社以上の参入事業者があることがわかるかと思います。
これは都市ガス切り替えの選択肢としては、多い部類に入ります。
都市ガス事業者の中には、参入事業者が現れていない(切り替えの選択肢が無い)エリアもありますので、選択肢があるのはとても良いことでしょう。
一方、同じ公共サービスである新電力を見ると、中部電力管内には数百社の切り替え先候補があります。都市ガスよりも電力の方が桁が一つ多いのです。
電気は生活する上で絶対に必要
なぜこのような違いが生まれるのか、理由は両サービスの市場規模の違いにあります。
電力は、基本的に電信柱を建てて電線で繋げることによって供給されます。
電気が通っていないのは現代ではあり得ないことで、名古屋市内のほとんどすべての物件で電気が使用されています。
一方で都市ガスは、「名古屋市内のすべてのお宅で都市ガスが使用されている」のではありません。都市ガスメーターの数は、人口の半数ほどに留まっています。
電気は生活するにあたり絶対に必要なものであるのに対し、都市ガスは電気やプロパンガス、灯油など他のエネルギーで代用することができます。
電力と都市ガス供給方法が違う
また電気が電線から供給されるのに対し、都市ガスは地下を通るガス導管から供給されます。都市ガスを使用するためには、地面を掘ってガス管を通す必要があるのです。
企業にとって莫大な費用が必要になる上、消費者にとっても都市ガスを新たに引き込むためには費用がかかってしまいます。
つまり「今回は特別に工事料金を割引きします」などということをしてはいけないのです。
これは不公平感を失くすためで、都市ガスが公共サービスであるためこのように定められています。
都市ガスを新規で引き込むためには、規定に基づいて見積もりされた費用を支払わなければならないのです。
参照:東邦ガスネットワーク:ガス工事に関するご案内
このような理由から、あえて都市ガスを引き込まずにプロパンガスを使用しているお宅もあります。加えて近年では、ガスを使用しないオール電化の物件も増えています。
都市ガスは、導入するための費用や手間、時間などの点において電気とは異なっています。
新電力の方が市場規模が大きい
このような供給方法の違いにより、都市ガス企業は電力と同等の規模になることが難しいのです。実質的に不可能と言っても良いでしょう。
加えてすべてのお宅に対して都市ガスを供給しているのではありません。
つまり都市ガスと電力では、市場規模(顧客数)が大きく異なるのです。
この他にも、電力市場は都市ガスよりも参入しやすいなどの事情があるのですが、主に上述したような理由から参入事業者の数が違うという状況になっています。