埼玉県の中部地域で都市ガス事業を展開する武州ガスは、6月からインターネットの光回線サービス「武州ひかり」の提供を開始します。
武州ひかりは、NTT東日本が展開する「フレッツ光」回線を他社に卸しているもので、「光コラボ」と総称されているサービスのひとつです。つまり武州ガスは、インターネットサービスの販売を開始しますが、その回線は自社のものではなくNTTから卸されているものということになります。
武州ガスは、既に「武州でんき」の提供を開始しており、今回の武州ひかりとセットで販売することで顧客の流出を防ぐのが主な狙いです。実際にガス・電気・インターネットをセットで契約することで、顧客は料金の割引を受けられる見込みとなります。

このようにガス会社が他サービスを提供する動きは既にはじまっており、ニチガスや角栄ガスなども自社のインターネットサービスを展開しています。既に述べましたが、これは事業拡大による収益増加の狙いもありますが、都市ガス自由化による顧客の流出を阻止しようという意図があります。