日揮は、東邦ガスから国の委託事業の再委託を受け、LNG未利用冷熱を活用して二酸化炭素を分離回収する技術開発に着手しました。
産業部門の脱炭素化に向け、工業排ガスなどから低コストで二酸化炭素を分離回収する技術の確立を目指します。
この事業は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業」に東邦ガスと名古屋大学が「LNG未利用冷熱を活用した二酸化炭素分離回収技術開発・実証」を提案し、今年5月に採択されました。
東邦ガスは、国から事業の委託を受け、それを日揮に再委託した形です。
事業期間は、2022年から2030年度まで9年間の予定。
東邦ガスは、LNG未利用冷熱を活用して、二酸化炭素を低コストで分離回収する技術「Cryo-Capture」の開発実証に取り組んでいます。
二酸化炭素を含んだ吸収液から二酸化炭素を分離させる工程でLNG未利用冷熱を活用して、加熱用のエネルギーと減圧用ポンプを不要とし、低コスト化を図ります。
日揮は、エンジニアリング事業としては国内最大手企業で建設事業も行っています。LNGプラントやLNG受け入れ基地の設計、調達、建設事業で培った極低温域での知見を生かし、試験装置のプロセス概念設計や各種設備の最適設計を支援します。