この記事では、神奈川県横浜市の都市ガスに関する情報を掲載しています。
都市ガスの小売事業は自由化されていますので、消費者は契約を結ぶ都市ガス会社を選ぶことができます。ガス代を安く抑えたい方は、新都市ガス会社での契約を検討しましょう。
「これから横浜市へ引越しする方の開栓予約」「すでに横浜市にお住まいで都市ガス会社変更の申し込み」どちらもこのページから手続きができます。
目次
なぜガス会社選びが重要なのか？
最初にガス会社選びの大切さについて、ポイントを記載します。
都市ガスの小売事業は自由化されているので消費者は、参入している企業の中から契約するガス会社を選ぶことができます。
自身の生活に合う都市ガス会社を選ぶことは、以下の点においてとても重要です。
- 料金の違い：
ガス会社によって料金体系が異なります。適切な会社を選ぶことで、月々のガス代を節約することができます。特に使用量の多い家庭では、この違いが年間で大きな金額になるでしょう。 - ガスの質は同じ：
小売事業者を変えたとしても、供給されるガスの中身は同じです。同じ品質のガスを使うのであれば、お得な方が良いと考えるのは当然でしょう。 - 緊急時対応のリスクが無い：
万が一、ガス漏れやガス事故などのトラブルが起きた場合、その地域を管轄している一般ガス導管事業者が対応します。これは新都市ガス会社に変えているお宅でも同じです。参照：緊急時の連絡先 - 環境への配慮：
一部のガス会社は、再生可能エネルギーの利用や環境保護活動に積極的です。環境意識の高い方は、環境への配慮も選択の基準になるでしょう。 - 付加価値サービス：
ポイントプログラムや電力とのセット割引など、付加価値サービスを提供している会社もあります。これらを活用することで、さらにメリットを得られる可能性があります。
ガス会社の選択は、単に「ガスを供給してもらう」だけでなく、生活の質や家計、環境にまで影響を及ぼす重要な決定です。
ご自身の生活環境や価値観に合った最適なガス会社を選ぶことで、より快適な生活を送ることができます。
横浜市の都市ガス導管事業者
- 東京ガスネットワーク
地下を通る都市ガスの導管工事を行った会社を「一般ガス導管事業者」と呼びます。つまりガス管を所有している企業です。一般ガスとは、都市ガスを指しています。
横浜市の都市ガス小売事業者
消費者と実際に契約を結ぶのが「小売事業者」です。
横浜市で都市ガスの契約をする際には、登録している小売事業者の中から選ぶことができます。
必ずしも以下すべての会社を選べるとは限りません。
東京ガスネットワーク管内の都市ガス小売事業者
| ガス会社名 | 初期費用 | 制約期間 | サービス内容 | 引越し予約 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| サイサン | 0円 | なし | 東京ガスの一般料金より 一律4％割引 | 可能 | 11日以上前に予約要 |
| Looopガス | 0円 | なし | Looopでんきとセットでガス電気両方割引 | 可能 | 7営業日以上前に予約要 |
| ミツウロコ | 0円 | なし | 東京ガスの一般料金より3.2％割引！でんきセットでさらにお得 | 可能 | 11営業日以上前に予約要 |
| 日本瓦斯 | 0円 | なし | でんきセットで月額料金が永年300円割引 | 可能 | 7日以上前に予約要 |
| レモンガス | 0円 | なし | ガス代最大1万円割引キャンペーン実施中 | 不可能 | |
| 日東エネルギー | 0円 | なし | 東京ガスの一般料金より3％割引 | 不可能 |
ガス代最大1万円割引キャンペーン実施中！引越し予約不可
東京ガスの一般料金より3％割引！10ヶ月間ガス代を500円割引！引越し予約不可
| 東京ガス | 東京電力エナジーパートナー | 三愛オブリ |
| ENEOS | 河原実業 | 東京ガスエンジニアリングソリューションズ |
| エネクル | ガスパル | ファミリーネット・ジャパン |
| エバーグリーン・マーケティング | レジル | CDエナジーダイレクト |
| エネックス | PinT | エフビットコミュニケーションズ |
| エクスゲート | アースインフィニティ | グローバルエンジニアリング |
| 東京エナジーアライアンス | エルピオ | エコログ |
| ストエネ | フォーバルテレコム | ENEOS Power |
2024年11月更新
横浜市の都市ガス物件へ引越しする方・開栓予約
これから横浜市の都市ガス物件に引越しする方は、ガス会社を選ぶことができます。
⇒東京ガス・引越しの手続き
新都市ガス会社へ切り替えを希望する方は、東京ガスで開栓した後に手続きをしましょう。
新都市ガス会社で開栓する
引越し日までに余裕がある方は、最初から安い新都市ガス事業者で開栓することも可能です。
新都市ガス会社での開栓は、Webで簡単に予約ができます。
開栓予約に必要な日数は、小売事業者によって異なります。
このページから手続きできる新都市ガスでは、7日以上前であれば開栓予約が間に合います。ガスの使用開始日まで余裕がある方は、新都市ガス会社で開栓するのが簡単でお得です。
11日以上前に予約・東京ガスの一般料金より一律4％割引！
7営業日以上前に予約・Looopでんきとセットで申し込み「電気の基本料金が0円！ガス代も割引きがあります」
11営業日以上前に予約・東京ガスの一般料金より3.2％割引！ミツウロコでんきセットでさらにお得！
7日以上前に予約・でんきセットで月額料金が永年300円割引！「ガス・電気をたくさん使うお宅ほどお得になります」
開栓予約を受け付けていない新都市ガス会社も多い
都市ガスの開栓は、点検作業を伴うため人員を手配する必要があります。その他にも事業者側に制約があるため、開栓予約を受け付けていない新都市ガス会社もあります。
横浜市で都市ガスを利用中の方・ガス会社切り替え
横浜市にお住まいで都市ガスを利用している方も、お好きなガス会社に変更することができます。
都市ガスの切り替え手続きは無料で、簡単に進められるようになっています。
都市ガスは賃貸住宅でも乗り換えできる
都市ガスは戸建住宅、集合住宅に関わらず切り替えることができます。
都市ガス会社の変更は、物理的な変更を加えません。賃貸住宅にお住まいの方は、オーナーや管理会社に確認しなくてもガス会社を切り替えできます。
同様にガス機器もそのまま使用できます。
都市ガス会社の切り替えは0円
都市ガスの乗り換え手続きは、基本的にすべてを無料で進められます。
ただしサービスによっては、違約金や契約解除料金を設定している可能性がありますので、申し込み前にご確認ください。都市ガスを切り替えること自体に費用はかからないのですが、「契約期間」や「解約」に対して制限している事業者があります。
都市ガスの自由化は、政府が決定して切り替えを促進していることですので、基本的には安心且つ簡単に手続きすることができるようになっています。
このページから申し込み手続きできる新都市ガスについては、制約期間の設定はありません。
契約中の都市ガス会社への連絡は不要
都市ガス会社を変更する際、現在契約中のガス会社へ解約の連絡する必要はありません。
契約している都市ガス会社への解約通知は、変更先の事業者が行うことになります。これは新電力と同じです。
契約が変わるのは検針日
都市ガス会社の契約が切り替わる日は、必ず検針日になります。
検針日は、地域などによって異なりますので、お住まいの環境で日にちが決まっています。
※申込過程で情報に不備があった際は、遅れることもあります。
都市ガスの切り替えは、物理的な変更を加えるものではなく、新旧の都市ガス会社でデータ上のやり取りを行うのみです。
顧客の立ち合いは不要で勝手に切り替わります。
- 契約期間が重複して料金が二重でかかることはないか
- 基本料金は日割り計算されるのか
- ガスが使えなくなる時間があるのか
切り替え後の保安管理
これは、新都市ガス事業者に切り替えたお宅でも同様です。
「新都市ガス会社の方が料金は安いけど、事故があった際の対応はどうなるの」という心配は無用です。新都市ガスに変更したからといって、緊急時の対応が遅くなることはありません。
横浜市の都市ガス普及率
- 東京ガスネットワーク管内
82.7％
1376186世帯（取り付けメーター数）
経済産業省：平成２５年度供給区域内普及率実績（平成２７年度供給計画）より
以前の調査結果ですので、現在はメーター数が増えていることが考えられます。
「横浜市民の82.7％が都市ガスを利用している」のではありません。
横浜市の都市ガス普及状況
横浜市は、神奈川県東部に位置する国内最大級の都市。
およそ376万人の人口を誇っており、東京23区を除くと日本の自治体としては最大です。
横浜市の都市ガス普及状況は、「都市ガスメーター取り付け数」を見ると約137万個となっています。（平成25年度のデータ）
「人口」と「メーター数」なので単純な比較ができないのですが、「ほとんどのお宅で都市ガスが利用される状況」には至っていないことがわかります。
横浜市は人口が多いので、プロパンガスやオール電化利用のお宅もたくさんあります。
横浜市は、地方の過疎地域とは異なり人口の流入が極めて多い地域ですので、今後も徐々に都市ガス導管網が広げられていくことが予想されます。
横浜市でも都市ガスが使えない建物がある
「横浜市だから絶対に都市ガスが使える」ということはありません。
使用できるエネルギーは、物件によって異なりますのでご注意ください。賃貸住宅で都市ガスが使えるかわからない方は、建物を管理している不動産会社に問い合わせるのが良いでしょう。
横浜市でプロパンガスを利用しているお宅
横浜市では、プロパンガスの利用も盛ん。多くの事業者が市内に営業所を構えています。
戸建住宅や大型集合住宅にお住まいの方であれば、東京ガスの一般プランと同じ水準の料金でプロパンガスを使用することができます。
プロパンガスやオール電化から都市ガスへ切り替える
現在、プロパンガスやオール電化など別のエネルギーを使用しているお宅が新たに都市ガスを使用するには、ガス管を引き込まなければなりません。
新築住宅の場合も同様です。
都市ガス導管の新規引き込み工事は、新都市ガス会社ではなく導管事業者が行います。
もちろん、引き込みできる所まで導管が届いていることが条件です。
工事費用は、お住まいの環境（敷設する距離など）を踏まえた上で導管事業者の基準に沿って決められます。
横浜市で新たに都市ガスを引き込みたい方は、東京ガスネットワークへ問い合わせましょう。
例えば「今回は特別に費用を無料にするので工事しましょう」など、その場に応じた割引キャンペーンができないのです。 都市ガスを新たに引き込むには、東京ガスネットワークの規定に沿った金額を支払わなければなりません。
最低でも5～10万円程度は必要になるでしょう。
横浜市の都市ガス供給エリア
- 全域
東京ガスネットワークから公開されている情報では、横浜市の全域が都市ガス供給エリアとされています。
「横浜市内のすべての道路にガス管が通っている」という意味ではありません。横浜市ほどの巨大都市であったとしても、ガス管が通っていない道路というのは必ず存在しています。
都市ガス管の敷設には様々な手続きが必要
都市ガス管を整備するためには、まず地面を掘って管を通さなければなりません。また道路というのは、「国道」や「市道」「私道」などがあり、掘削作業をする度に届け出をする必要があります。
役所への工事申請や権利、費用の問題などがあり、簡単に敷設できるものではないのです。
横浜市内で都市ガスを使用していないお宅は、かなりの数に上ると考えられます。
「導管が自宅の近くまで届いているのか」など、詳しい埋設状況を知りたい方は、導管事業者である東京ガスネットワークへお問い合わせください。
横浜市「行政区」の都市ガス普及率
横浜市は、18の行政区に分けられています。
各行政区ごとの「メーター取り付け数」と「供給区域内における普及率（家庭用）」は、以下の表の通りです。
また18の行政区すべてで東京ガスネットワークが導管を敷設、すでに都市ガスの供給を行っていますので、今後他の導管事業者が参入することはないでしょう。
| 家庭用都市ガスメーター取付数（単位：個） | 供給区域の家庭用普及率 | |
| 鶴見区 | 118,650 | 89.2% |
| 神奈川区 | 107,422 | 94.3% |
| 西区 | 48,871 | 95.8% |
| 中区 | 75,202 | 110.3% |
| 南区 | 89,873 | 90.6% |
| 保土ケ谷区 | 75,571 | 80.6% |
| 磯子区 | 69,127 | 91.4% |
| 金沢区 | 81,074 | 90.4% |
| 港北区 | 132,114 | 83.6% |
| 戸塚区 | 79,862 | 68.2% |
| 港南区 | 81,892 | 85.1% |
| 旭区 | 68,469 | 62.2% |
| 緑区 | 55,631 | 73.4% |
| 瀬谷区 | 32,721 | 60.2% |
| 栄区 | 42,122 | 77.3% |
| 泉区 | 36,393 | 55.2% |
| 青葉区 | 115,624 | 90.8% |
| 都筑区 | 65,568 | 80.8% |
| 横浜市計 | 1,376,186 | 82.7% |
経済産業省「平成２５年度供給区域内普及率実績」より抜粋
横浜市で中圧ガス・高圧ガスを利用している法人様
中圧ガス・高圧ガスは、個人向けの都市ガス（一般ガス）とは異なり、個別の見積もりになるサービスです。
中圧ガス・高圧ガスを取り扱っている事業者は少ないですが、お客様によってはガス代を大きく下げる提案ができることもあります。
横浜市で中圧ガス・高圧ガスをご利用中の企業・団体様、事業者を変更してガス料金を削減したいと考えている方は、専用の見積もりフォームからご依頼ください。
現在のご契約内容や過去の利用明細が必要になりますので、ご用意の上でお問い合わせください。⇒中圧ガス・高圧ガス見積もり依頼
横浜市のガスに関するQ＆A
横浜市で都市ガスは使えますか？
東京ガスネットワークが全域で導管を敷設しているので利用できます。ただ供給エリア内でも、すべての建物で都市ガスが使えるとは限りません。横浜市は広大で、プロパンガスやオール電化のお宅も少なくありません。
横浜市の都市ガス供給エリアを教えてください。
横浜市の全域で都市ガスが供給されています。
横浜市に引越すのですが、転居先建物で都市ガスは使えますか？
横浜市は全域が都市ガス供給エリア内ですが、都市ガスを引き込んでいない建物もあります。
- 集合住宅であれば、管理会社や管理組合、物件オーナーにお尋ねください。
- 賃貸戸建住宅であれば、管理会社や物件オーナーにお尋ねください。
- 持ち家戸建住宅であれば、東京ガスネットワークや物件を扱う不動産会社へお尋ねください。
横浜市で都市ガス会社を選ぶことはできますか？
「一般ガス導管事業者」は東京ガスネットワークで決まっているので選べません。契約を結ぶ「小売事業者」は自由化されているので選べます。選べるガス会社は、横浜市の都市ガス小売事業者をご覧ください。
横浜市に引越す際の都市ガス開栓手続きはどうすればいいですか？
引っ越し前に都市ガス会社に連絡し、開栓の予約をする必要があります。このページからも開栓予約を受け付けています。横浜市の都市ガス開栓予約をご覧ください。
横浜市内で都市ガスを使用していて、ガス漏れなどのトラブルが起こった際はどうすればいいですか？
すぐに窓を開けて換気を行い、ガスの元栓を閉めてください。その後、東京ガスネットワークの緊急連絡先に電話します。また必要に応じて119番通報を行ってください。
横浜市では、プロパンガスも利用されているのですか？
横浜市では、プロパンガスも広く利用されています。全域で都市ガスが使えるとしても、導管を引き込んでいない建物は多くあります。
横浜市に引越すのですが、建物がプロパンガスです。都市ガスの方が料金は安いですか？
一般的にはプロパンガスよりも都市ガスの方が安いでしょう。ただ横浜市では、プロパンガスを安く利用できます。物件によっては、プロパンガスの方が安いこともあります。参照（外部サイト）：横浜市の都市ガスとプロパンガス料金を比較
横浜市でプロパンガスから都市ガスに変えることはできますか？
都市ガス導管が目の前の道路まで敷設されていることが条件で、お住まいの建物により手続きが異なります。
- 集合住宅では、建物全体の話になるので物件オーナーや管理会社・管理組合に連絡。
- 賃貸戸建住宅では、物件オーナーや管理会社に連絡。
- 持ち家戸建住宅では、東京ガスネットワークに問い合わせ。
| 市 | ||
| 横浜市 | 川崎市 | 相模原市 |
| 藤沢市 | 横須賀市 | 平塚市 |
| 茅ヶ崎市 | 大和市 | 厚木市 |
| 鎌倉市 | 秦野市 | 海老名市 |
| 伊勢原市 | 座間市 | 綾瀬市 |
| 逗子市 | 南足柄市 | 三浦市 |
| 小田原市 | ||
| 町 | ||
| 葉山町 | 寒川町 | 大磯町 |
| 中井町 | 開成町 | 愛川町 |
| 二宮町 | 大井町 | 箱根町 |
この記事は、私が作成しました。
静岡県出身。エネルギー業界に10年以上携わり、特に都市ガスやプロパンガス、電力を専門にしています。またウェブサイトや記事も自身で作成します。ご意見や感想、指摘などありましたら、気軽にお寄せください。⇒著者情報
