このページでは、京都市の都市ガスに関する情報を掲載しています。
都市ガス事業は、2017年に自由化され他社への乗り換えができるようになりました。ガス会社を変更することで料金を安くする事も可能な上、多くの企業では電気とセット販売を行っています。京都市にお住まいでガスと電力の料金をできる限り安く抑えたいと考えている方は、ぜひ切り替えをご検討ください。また、これから京都市にお引越しされる方も、サービスによっては開栓予約が可能です。
一部のサービスには、このページから申し込み手続きができるようになっています。詳しくは、下記の小売事業者一覧をご覧ください。
目次
京都市の都市ガス小売事業者
大阪ガス管内
大阪ガスの一般料金よりも、一律4%割引!
- 大阪ガス
- 関西電力
- 東京電力エナジーパートナー
- 三愛オブリ
- 岩谷産業
- 伊丹産業
- ガスパル
- ファミリーネット・ジャパン
- エア・ウォーター西日本
- エバーグリーン・マーケティング
- 関電エネルギーソリューション
- PinT
- エフビットコミュニケーションズ
- エクスゲート
- アースインフィニティ
- テプコカスタマーサービス
- グローバルエンジニアリング
- 東京エナジーアライアンス
- ミツウロコグリーンエネルギー
- エルピオ
- エコログ
- グランデータ
2023年5月更新

京都市の皆様は、こちらの中から「ガスを購入する会社」を選ぶことが可能です。
※小売企業は経済産業省に登録していても供給を開始していない、一般家庭には供給していない場合や、申し込みできる環境を限定していることもあります。環境によって選択できる小売事業者が異なることにご注意ください。
※上記小売事業者のすべてが京都市の全域で供給可能ではなく、それぞれの地区の導管事業者などの環境によって乗り換え先の会社が異なる可能性があります。
京都市の都市ガス導管事業者
- 大阪ガス
京都府京都市の地下ガス管を敷設した、つまり所有している企業です。
京都市の都市ガス普及率
- 大阪ガス管内
103.2%
701769世帯(取り付けメーター数)
経済産業省:平成25年度供給区域内普及率実績(平成27年度供給計画)より
※京都市全世帯のなかでの普及率ではなく、それぞれの導管事業者の「供給区域内」においての普及率となります。また世帯数の数値は年度末における、家庭用メーターの取り付け数です。
都市ガスは集合住宅でも乗り換え可能
都市ガスは戸建て、集合住宅に関わらず切り替えることができます。
また、持ち家か賃貸であるかも問題ではありません。一般的な都市ガスの切り替えでは、物理的な工事をしないため、賃貸住宅にお住まいの方でもオーナーや管理会社の許諾は必要ないのです。ご自身の考えで希望のガス会社へと変更することができます。
転居時に関しても、手続きとしては契約中の新都市ガス会社に連絡するのみ、現状回復などの必要はありません。
京都市にお住まいでガス代を少しでも安く抑えたいと考えている方は、お気軽に切り替えをご検討ください。
※例外として、お住まいの地区や物件によっては、ガス会社が指定されるケースもあります。特に集合住宅では、オーナーの意向などでガスに関する契約先が制限されることがあります。心配な方は、賃貸契約書を確認いただくか、物件を管理している不動産会社やオーナーに問い合わせましょう。
都市ガスの乗り換え費用はすべて無料
都市ガスの切り替え手続きは、例外を除きすべて無料です。
工事費や契約手数料などの初期費用はかかりません。お得になるガス会社があれば、気軽に変更することができるのです。
ただし、サービスによっては違約金や契約解除料金を設定している可能性がありますので、申し込み手続き前にご確認ください。都市ガスを切り替えること自体に費用はかからないのですが、「契約期間」や「解約」に関して制限している事業者があるかもしれません。
このページから申し込みができる新都市ガスサービスに関しては、初期費用はもちろん、「最低利用期間」や「違約金」「契約解除料金」の設定はありません。
都市ガスの自由化は、国が決定して切り替えを促進していますので、基本的には安心、簡単に手続きすることができるようになっています。
京都市の皆様が積極的に切り替えを検討されることで、ガス業界全体の活性化、さらにより良いサービスの誕生につながります。
京都市の都市ガス物件に引越しされる方
お引越しなどで新たに京都市で都市ガスを使用される方は、まず導管事業者である大阪ガスで開栓手続きをするのが第一の選択肢となります。
ただ、入居日まで目安として5日以上の猶予がある場合には、開栓と同時に新都市ガス事業者に切り替えできることがあります。引越し日までに余裕がある方は、新都市ガスでの開栓をご検討ください。
※都市ガスの開栓は、業務上の制約があるため企業によって開栓予約できる事業者とできない事業者で対応が分かれています。詳しくはこちらのページで解説していますが、予約を受け付けていない事業者で契約を希望される場合には、一度大阪ガスで開栓した後に切り替え手続きを行うという流れになります。
切り替え後の保安管理について
京都市内で都市ガスを使用中で、もしも「ガス臭い」など、ガスに関するトラブルが発生した場合には、大阪ガスへ連絡しましょう。
これは、大阪ガスから新都市ガス事業者に切り替えたお宅でも同様です。都市ガスに関する保安管理(トラブル・事故などの対応)は、新都市ガスに変更したお宅であっても導管事業者である大阪ガスが対応することが法律により定められています。つまり、京都市内の都市ガスに関する保安管理は、すべて大阪ガスが担っているのです。
「新都市ガス事業者の方が料金は安いけど、事故があった際の対応はどうなるの」という方がいらっしゃるかもしれませんが、そのような心配は無用です。都市ガスに関して何かあった際には、今まで通り大阪ガスへ連絡しましょう。
新都市ガスに変更したからといって、事故が発生した際の対応が遅くなるということはありませんのでご安心ください。
京都市の都市ガス普及状況
京都市は、京都府南部に位置する都市、同府の府庁所在地です。
面積は827.83平方キロメートル、およそ150万人もの方が暮らしています。
都市ガスの普及状況を見ると、2013年度の大阪ガス家庭用メーター取付数が約70万個となっています。メーター数が人口の半数に至っていませんが、都市ガスの普及率としては高いと言うことができる数字です。
一つのメーターにつき複数人が使用している家庭があることを考慮すると、非常に多くのお宅で都市ガスが利用されていると推測されます。
尚、公表されているデータが古いものですので、現在は個数が増えていると考えられます。
都市ガスの普及率が高い京都市ですが、すべての物件で都市ガスが使用されているということではありません。どのような大都市であったとしても、ガス管が整備されていない道路が必ず存在しています。
特に京都市の場合、北部が山間部によって構成されているため、そのような地域では人家の間隔が広く、ガス管が整備されていない地区が多くなっています。都市ガス未整備区域のお宅では、プロパンガスなど都市ガス以外のエネルギーが利用されています。
京都市内にも複数のプロパンガス会社が事業所を構えている通り、市内には多数のプロパンガス利用宅があります。また近年では、オール電化などガスを使用していないお宅も増えています。当然ながら、人口にはそのようなお宅も含められていますので、メーター数が人口の半数ほどであったとしても普及率が高いと言うことができるのです。
このページでは都市ガスの切り替えについて解説していますが、もしも都市ガスが供給区域外などで、プロパンガスの切り替えを検討する方がいらっしゃいましたら、こちらのページに情報を記載していますのでご参照ください。
京都市の都市ガス供給エリア
京都市の都市ガス導管事業者は、大阪ガスです。
2022年時点での京都市における都市ガス供給エリアは、以下の通りです。
京都市は、11の行政区に分かれていますので、各区ごとに分類して記載します。
「全域が都市ガス供給エリア内の区」
- 上京区
- 中京区
- 下京区
- 東山区
- 南区
右京区の都市ガス供給エリア
※以下の区域を除いたものが都市ガス供給エリアです。
- 鳴滝のうち吉兆谷、沢、三本松、池ノ谷
- 梅ケ畑のうち向ノ地町、畑ノ下町、畑町、薮ノ下町、中田町、山崎町、古田町、高鼻町以外の区域
- 北嵯峨のうち朝原山町
- 嵯峨鳥居本のうち深谷町
- 嵯峨のうち亀ノ尾町、亀山町、愛宕町
- 嵯峨清滝
- 嵯峨水尾
- 京北赤石町
- 京北明石町
- 京北浅江町
- 京北井崎町
- 京北井戸町
- 京北宇野町
- 京北漆谷町
- 京北大野町
- 京北小塩町
- 京北柏原町
- 京北片波町
- 京北上黒田町
- 京北上中町
- 京北上弓削町
- 京北熊田町
- 京北五本松町
- 京北塩田町
- 京北室谷町
- 京北下町
- 京北下宇津町
- 京北下熊田町
- 京北下黒田町
- 京北下中町
- 京北下弓削町
- 京北周山町
- 京北芹生町
- 京北田貫町
- 京北中地町
- 京北辻町
- 京北塔町
- 京北栃本町
- 京北鳥居町
- 京北中江町
- 京北西町
- 京北灰屋町
- 京北初川町
- 京北比賀江町
- 京北細野町
- 京北宮町
- 京北矢代中町
- 京北弓槻町
※以上が右京区において「都市ガスが全く供給されていないエリア」です。記載がない区域が供給エリア内ですのでご注意ください。
西京区の都市ガス供給エリア
※以下の区域を除いたものが都市ガス供給エリアです。
- 下山田
- 松尾谷松尾山町
- 嵐山のうち北松尾山
- 松尾のうち北松尾山、南松尾山
- 松室のうち北松尾山
- 山田のうち南松尾山、鳴子尾山、捻木尾、鈴ケ尾、林、高尾
- 大枝沓掛町のうち「国道9号線」より南で「府道大山崎大枝線」より西
- 大枝沓掛町のうち「国道9号線」より北で「カマ谷川」より西
- 大原野のうち小塩町、石作町、外畑町、出灰町
※以上が西京区において「都市ガスが全く供給されていないエリア」です。記載がない区域が供給エリア内ですのでご注意ください。
伏見区の都市ガス供給エリア
※以下の区域を除いたものが都市ガス供給エリアです。
- 醍醐のうち陀羅谷、醍醐山
- 日野のうち南山、北山、船尾
※以上が伏見区において「都市ガスが全く供給されていないエリア」です。記載がない区域が供給エリア内ですのでご注意ください。
山科区の都市ガス供給エリア
※以下の区域を除いたものが都市ガス供給エリアです。
- 大宅のうち奥山
- 大塚のうち葭ケ谷、向畑町
- 東野のうち東山
- 西野のうち東山
- 小山のうち長尾、北谷、大石山、御坊内町、小川町、谷田山
- 小山のうち一石畑、北林町のうち「名神高速道路」より東
- 竹鼻のうち火打谷、忠兵衛谷、走谷
- 音羽平林町のうち「名神高速道路」より東
※以上が山科区において「都市ガスが全く供給されていないエリア」です。記載がない区域が供給エリア内ですのでご注意ください。
北区の都市ガス供給エリア
※以下の区域を除いたものが都市ガス供給エリアです。
- 上賀茂のうち十三石山
- 西賀茂のうち小峠、檜谷、烏帽子岩、中島町、妙見堂、西萩原、西山、傍示ケ尾、宮山、壇ノ尾、西二ノ坂、笠松、城山、鴬谷、西中尾、宮ノ谷、鑓磨岩、氷室町、西氷室町、勧請、松茸島、谷中、唄ノ尾、万寿峠、尾横、由利ノ向、蓬来谷、卯ノ谷、栩谷
- 大宮のうち二ノ坂、秋葉山、萩原
- 鷹峯のうち船水、牛ケ首、御蔵尾、堂ノ庭町、滑地、赤坂、冠岩、大谷町、長坂、一ノ坂、仏谷、護法ケ谷、桃山、堀越町、焼尾、地獄谷、大山、菩提、西菩提、扇ケ原、長尾、西流尾、東奥長谷、奥長谷、皿谷、笹ケ尾、株地、株地天ケ峰、八ケ所、逆二ツ岩町、大日町
- 大北山のうち長谷町、原谷乾町、松鴎山町
- 中川
- 小野
- 雲ケ畑
※以上が北区において「都市ガスが全く供給されていないエリア」です。記載がない区域が供給エリア内ですのでご注意ください。
左京区の都市ガス供給エリア
※以下の区域を除いたものが都市ガス供給エリアです。
- 修学院のうち桂谷、牛ケ額、丸子青良ケ谷、段ノ尾、音羽谷、尺羅ケ谷四明ケ嶽、寺谷、梅谷、杉谷、淵ケ谷
- 一乗寺のうち花ケ谷、大谷、坂端、城、風呂ケ谷、中尾ケ谷、長尾、割ケ谷、ヤケ谷、黒目ケ谷、井手ケ谷ススガ平、井手ケ谷菖蒲平、井手ケ谷調専口、井手ケ谷エノ木ケ尾、病ダレ、勢ケ谷、砂坂、三百坊、延暦寺山、堀切、馬坂、南高山、北高山、ボケ谷、艾谷、西楽ケ谷、東楽ケ谷、地獄谷、シ谷、井手ケ谷、池ケ谷、掛橋、厩ケ谷、ヌノ滝、天ケ丸
- 北白川のうち重石町、小亀谷町、向ケ谷町、南ケ原町、中山町、蓬ケ谷町、岩坂町
- 浄土寺のうち打越町、広帖町、提灯山町、七廻り町、大山町
- 鹿ケ谷のうち大黒谷町、菖蒲谷町、栗木谷町、善気山町、多頂山町
- 粟田口のうち如意ケ嶽町
- 静市のうち静原町
- 静市のうち市原町のうち「府道京都広河原美山線」より西のうち「市道静市6号線」より北で「長代川」より南
- 八瀬(野瀬町を除く)
- 大原
- 鞍馬
- 花背
- 久多
- 広河原
※以上が左京区において「都市ガスが全く供給されていないエリア」です。記載がない区域が供給エリア内ですのでご注意ください。
京都市の各行政区の都市ガス普及率
京都市は、政令指定都市であり11の行政区から構成されています。
各行政区ごとの「供給区域内の一般世帯数」「都市ガスメーター取り付け数」「供給区域内における普及率(家庭用)」は、以下の表の通りです。
※普及率が100%を超えている区が多いですが、これは1世帯に複数のメーターを取り付けているお宅などがあるためです。
「供給区域内」一般世帯数 | 家庭用都市ガスメーター取付数(単位:個) | 供給区域の家庭用普及率 | |
北区 | 50,665 | 57,484 | 113.5% |
上京区 | 40,315 | 47,449 | 117.7% |
左京区 | 74,660 | 80,801 | 108.2% |
中京区 | 54,534 | 60,182 | 110.4% |
東山区 | 20,688 | 24,612 | 119.0% |
下京区 | 42,556 | 48,959 | 115.0% |
南区 | 48,520 | 46,054 | 94.9% |
右京区 | 89,227 | 89,378 | 100.2% |
伏見区 | 131,458 | 126,266 | 96.1% |
山科区 | 62,510 | 60,343 | 96.5% |
西京区 | 65,200 | 60,241 | 92.4% |
京都市計 | 680,333 | 701,769 | 103.2% |
経済産業省「平成25年度供給区域内普及率実績」より抜粋
京都市の都市ガスについて
京都市の都市ガス導管事業者は、大阪ガスの一社のみです。
導管事業者とは、正確には一般ガス導管事業者と呼ばれるもので、市内の地下を通るガス管の整備を行った企業を指します。言い換えるとガス管の所有者ということです。
大阪ガスは、大阪府内だけではなく、京都府や兵庫県など近畿地方一帯で都市ガス事業を展開している大企業です。日本国内の都市ガス事業者としては、東京ガスに次いで二番目のガス供給量を誇っています。
京都市は、言わずと知れた「古都」であり、日本が世界に誇る観光都市でもあります。京都市の市街地は、平安京を基礎とする綺麗に区画整理された街並みを特徴としています。そのためこの地域では、ガス管の敷設が十分に進んでおり、ほとんどのお宅で都市ガスが利用されている状況です。
一方で市街地を少し離れた地区では、入り組んだ道路も比較的多く、ガス管整備が難しい地域も存在しています。また北部一帯は、山間部によって構成されていることから、導管工事が行われていないという状況になっています。
上記の各行政区の都市ガス普及率一覧を見ていただくと、最低でも90%以上でその中の多くが100%を超えていることがわかるかと思います。
この普及率は、あくまでも「大阪ガスが導管整備を行った区域内の都市ガス普及率」です。導管を敷設済みの町内での普及率が表記されています。「人口に対する普及率」ではありませんのでご注意ください。
つまり、京都市内においては、ガス管が整備されている地区においては、都市ガスを使用しているお宅の割合が非常に高いという解釈になるのです。
供給エリアの欄で記載したように、京都市内においてもガス管が未整備の地区は、北部を中心に多くあります。にも関わらず、普及率の数字が100%を超えているというのは、このような理由になります。
現在都市ガスを引き込んでいないお宅が新たに使用するためには、まず目の前の道路まで導管が通っていることが基本的な条件となります。大阪ガスにより近くまで導管が敷設されていなければならないということです。京都市の場合、この時点で北部の山間部では、都市ガスの使用が将来的にも難しいということになります。
さらに目の前の道路にガス管が通っていたとして、そこから宅内まで引き込むためには、消費者側に一定の費用が発生します。
都市ガスはライフラインのサービスという位置づけであり、公共サービスとして指定されています。そのため、「どのような方、どのようなケースにおいても平等に対応する」ことが義務付けられています。
例えば、「今回は特別に工事費用を割引します」というような、その場に応じたサービスが禁止されているのです。
都市ガスを新規で引き込むためには、規定に基づいた料金を必ず支払わなければなりません。このような理由があるため、都市ガス供給区域内であったとしても、あえて引き込むことを選択しないという方もいるということです。