福岡市に本社を構えるアークエルテクノロジーズは、カーボンニュートラルを目指す企業が自社施設などで使用しているエネルギー設備や車両などの情報を入力すると、温室効果ガスの排出量を可視化できるうえ、最適な排出削減手法も抽出できるサービス「カーボンニュートラルシミュレーター」を開発しました。

温室効果ガスの可視化ツールを導入する企業が増える中で、削減手法まで提案するサービスを提供します。

シミュレーターに入力する情報は、カーボンニュートラルの目標達成年度、拠点ごとの予算額、使用している車両や空調などの使用状況や太陽光発電設備の設置可能面積、温室効果ガス排出量を相殺する炭素クレジットの利用意向など。

この情報をもとに、独自のアルゴリズムから予算の範囲内で実行可能な削減手法を抽出する仕組みです。

発生する温室効果ガスを可視化するツールはこれまでもありましたが、具体的な手法を自動で提案してくれるツールというのは画期的です。

これまでは、可視化した上で具体的な対策手法に関しては、外部のコンサルティング会社に依頼するというケースが多かったのですが、このツールを使用することにより自社内で対策することができるようになっています。

カーボンニュートラルシミュレーターは、12月から大手企業向けのカスタム導入サービスの提供を開始する予定。
2023年4月以降には、中小企業向けにSaaS(クラウド経由のサービス)版の提供を開始するとのことです。

価格は、1拠点あたり、月額8000~10000円程度を目指すとしています。