大阪市に本拠を構える新電力の中央電力は、5月14日付で経済産業省からガス小売事業者として登録を受けたと発表しました。供給予定地域は関東圏内の東京ガス供給区域(東京地区など)。原料調達と契約後の保安業務は東京エナジーアライアンスに委託することになります。
東京エナジーアライアンスは、東京電力エナジーパートナーとニチガスが折半出資する企業で、ガス卸や保安業務を専門で行っています。

実際のサービス供給開始は今秋以降になる見通しで、料金メニューは8月以降に発表されます。東京ガス管内のマンション一括受電顧客に対してガスを売り込む予定。
通常は各家庭が電力会社と個別で低圧契約を行いますが、一棟分まとめて高圧契約とすることで、共有部などの電気代を安くすることが可能。電力で培ったスキームをガスにも応用する。

政府の規制改革推進会議では、5月14日時点で「電気の一括受電」に相当する「一括受ガス」の解禁が提起されています。つまり都市ガスでは、今のところ集合住宅の一括契約は許可されていない状態です。電気と同じように、ガスもマンション一括契約が可能になれば、新たな供給形態として注目されることになるでしょう。

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