京都市の都市ガス情報
開栓予約都市ガス供給エリア都市ガス会社一覧

この記事では、京都府京都市都市ガスに関する情報を掲載しています。

都市ガスの小売事業は自由化されていますので、消費者は契約を結ぶ都市ガス会社を選ぶことができます。ガス代を安く抑えたい方は、新都市ガス会社での契約を検討しましょう。

「これから京都市へ引越しする方の開栓予約」「すでに京都市にお住まいで都市ガス会社変更の申し込み」どちらもこのページから手続きができます。

この記事は次のような人にお勧め!

京都市の都市ガス導管事業者

  • 大阪ガスネットワーク

地下を通る都市ガスの導管工事を行った会社を「一般ガス導管事業者」と呼びます。つまりガス管を所有している企業です。一般ガスとは、都市ガスを指しています。

大阪ガスネットワークとは
大阪ガスネットワークは、Daigasグループの会社です。「ガス管の敷設や保守管理を担当する導管事業を大阪ガスネットワーク」「実際に顧客と契約を結ぶ小売事業を大阪ガス」という形で分社しています。

京都市の都市ガス小売事業者

消費者と実際に契約を結ぶのが「小売事業者」です。

京都市で都市ガスの契約をする際には、登録している小売事業者の中から選ぶことができます。

選べるガス会社は限られる
経済産業省に小売事業者として登録していても、実際には供給を開始していないことや、申し込みできる顧客を限定している企業があります。
必ずしも以下すべての会社を選べるとは限りません。

大阪ガスネットワーク管内の都市ガス小売事業者

このページから申し込みできる小売事業者
ガス会社名初期費用制約期間サービス内容引越し予約備考
ミツウロコ0円なし大阪ガスの一般料金より3%割引・でんきセットでさらに割引可能11営業日以上前に予約要
サイサン0円なし大阪ガスの一般料金より一律5.5%割引不可能

ミツウロコ・大阪ガスエリアバナー
サイサンバナー・大阪ガスエリア

その他の小売事業者
大阪ガス関西電力
東京電力エナジーパートナー三愛オブリ
岩谷産業伊丹産業
ガスパルファミリーネット・ジャパン
エア・ウォーター西日本エバーグリーン・マーケティング
関電エネルギーソリューションPinT
エフビットコミュニケーションズエクスゲート
アースインフィニティグローバルエンジニアリング
東京エナジーアライアンスエルピオ
エコログストエネ
フォーバルテレコム


2024年11月更新

京都市の都市ガス物件へ引越しする方・開栓予約

これから京都市の都市ガス物件に引越しする方は、ガス会社を選ぶことができます。

急ぎで開栓する方は大阪ガスへ
引越し日(ガスの使用開始日)まで日にちが迫っている方は、大阪ガスへ開栓の連絡をしましょう。新都市ガス会社での開栓は、日程に余裕がなければ間に合いません。
大阪ガス・お引越しの際のお手続き

新都市ガス会社へ切り替えを希望する方は、大阪ガスで開栓した後に手続きをしましょう。

新都市ガス会社で開栓予約する

引越し日までに余裕がある方は、新都市ガス事業者で開栓することができます。

開栓予約に必要な日数は、小売事業者によって異なります。

【大阪ガスネットワークエリア】お得な新都市ガスで開栓

このページから手続きできる新都市ガスでは、11営業日以上前であれば開栓予約が間に合います。ガスの使用開始日まで余裕がある方は、新都市ガス会社で開栓するのが簡単でお得です。

  • ミツウロコ
  • 11営業日以上前に予約・大阪ガスの一般料金より一律3%割引!ミツウロコでんきセットでさらに割引!

開栓予約を受け付けていない新都市ガス会社も多い

都市ガスの開栓は、点検作業を伴うため人員を手配する必要があります。その他にも事業者側に制約があるため、開栓予約を受け付けていない新都市ガス会社もあります。

都市ガスの開栓は立ち合いが必要
都市ガスの開栓は、作業員が現地に伺い作業を行います。開栓と同時に点検も行うため消費者の立ち合いが必要です。 スタッフの手配が必要など、諸々の事情から開栓は受け付けておらず、スイッチングのみの事業者も少なくありません。 詳しくは開栓予約についてに記載しています。

京都市で都市ガスを利用中の方・ガス会社切り替え

京都市にお住まいで都市ガスを利用している方も、お好きなガス会社に変更することができます。

都市ガスの切り替え手続きは無料で、簡単に進められるようになっています。

都市ガスは賃貸住宅でも乗り換えできる

都市ガスは戸建住宅、集合住宅に関わらず切り替えることができます。

都市ガス会社の変更は、物理的な変更を加えません。賃貸住宅にお住まいの方は、オーナーや管理会社に確認しなくてもガス会社を切り替えできます。

ガスの中身は同じ
新都市ガス会社に変更したとしても「同じガス管から同じ中身のガス」が供給されます。 変更されるのは、データ上の情報のみです。供給されるガスの中身が変わることはありません。
同様にガス機器もそのまま使用できます。

都市ガス会社の切り替えは0円

都市ガスの乗り換え手続きは、基本的にすべてを無料で進められます。

初期費用無料
工事費用や契約手数料などの初期費用はかかりません。お得になるガス会社があれば、気軽に変更することができるのです。

ただしサービスによっては、違約金や契約解除料金を設定している可能性がありますので、申し込み前にご確認ください。都市ガスを切り替えること自体に費用はかからないのですが、「契約期間」や「解約」に対して制限している事業者があります。

都市ガスの自由化は、政府が決定して切り替えを促進していることですので、基本的には安心且つ簡単に手続きすることができるようになっています。

このページから申し込み手続きできる新都市ガスについては、制約期間の設定はありません。

契約中の都市ガス会社への連絡は不要

都市ガス会社を変更する際、現在契約中のガス会社へ解約の連絡する必要はありません。

契約している都市ガス会社への解約通知は、変更先の事業者が行うことになります。これは新電力と同じです。

申し込むだけで手続き完了
契約したい新都市ガス会社に申し込むだけで切り替え手続きは完了しています。退去などで解約する際も同様に、契約中の都市ガス会社に連絡をするのみです。

契約が変わるのは検針日

都市ガス会社の契約が切り替わる日は、必ず検針日になります。

検針日は、地域などによって異なりますので、お住まいの環境で日にちが決まっています。

自動的に切り替わる
都市ガスのスイッチングは、申し込み手続きをした「翌検針日」または「翌々検針日」に自動的に変更されます。 具体的な切り替え日は、申し込んだ後に変更先のガス会社からハガキやメールで通知されます。
※申込過程で情報に不備があった際は、遅れることもあります。

都市ガスの切り替えは、物理的な変更を加えるものではなく、新旧の都市ガス会社でデータ上のやり取りを行うのみです。

顧客の立ち合いは不要で勝手に切り替わります。

契約の重複はしない
  • 契約期間が重複して料金が二重でかかることはないか
  • 基本料金は日割り計算されるのか
  • ガスが使えなくなる時間があるのか
という心配はいりません。

切り替え後の保安管理

京都市でガストラブルが起きたら
京都市で都市ガスを使用中で、もしも「ガス臭い」など、ガスに関するトラブルが発生した場合には、大阪ガスネットワークへ連絡しましょう。
大阪ガス:ガス漏れ・ガスくさい場合

これは、新都市ガス事業者に切り替えたお宅でも同様です。

緊急時は大阪ガスネットワークが対応
都市ガスに関する保安管理(トラブル・事故などの対応)は、新都市ガスに変更したお宅であっても導管事業者である大阪ガスネットワークが対応することが法律により定められています。

「新都市ガス会社の方が料金は安いけど、事故があった際の対応はどうなるの」という心配は無用です。新都市ガスに変更したからといって、緊急時の対応が遅くなることはありません。

参照:新都市ガスに変更した後の保安管理

京都市の都市ガス普及率

  • 大阪ガスネットワーク管内
    103.2%
    701769世帯(取り付けメーター数)

経済産業省:平成25年度供給区域内普及率実績(平成27年度供給計画)より

京都市全体に対しての数値ではない
京都市全体に対しての普及率ではありません。大阪ガスネットワークの「供給区域内」においての普及率です。また世帯数の数値は、年度末における「家庭用メーターの取り付け数」です。
「京都市民の103.2%が都市ガスを利用している」のではありません。

一つの供給地点に複数のメーターを設置していることなどがあるため、都市ガスの普及が進んでいる地域では普及率が100%を超えることがあります。

京都市の都市ガス普及状況

京都市は、京都府南部に位置する都市、同府の府庁所在地です。面積は827.83平方キロメートル、およそ150万人もの方が暮らしています。

都市ガスの普及状況を見ると、2013年度の大阪ガス家庭用メーター取付数が約70万個となっています。

メーター数が人口の半数に至っていませんが、都市ガスの普及率としては高い数字です。

一つのメーターにつき複数人が使用している家庭があることを考慮すると、多くのお宅で都市ガスが利用されていると推測されます。

都市ガスを使用していない建物
都市ガスの普及率が高い京都市ですが、すべての物件で都市ガスが使用されているのではありません。どのような大都市であったとしても、ガス管が整備されていない道路が必ず存在しています。
京都市は、北部の山間部では人家の間隔が広く、ガス管が整備されていない地区が残っています。都市ガス未整備区域のお宅では、プロパンガスなど都市ガス以外のエネルギーが利用されています。
また近年では、オール電化などガスを使用していないお宅も増えています。

京都市内には、複数のプロパンガス会社が事業所を構えており、多数の利用宅があります。人口には、都市ガス未利用のお宅も含まれるので、メーター数が人口の半数ほどであっても普及率が高いといえるのです。

京都市でプロパンガスを利用しているお宅

京都市では、プロパンガスも広く供給されています。プロパンガスの切り替えを検討される方は、こちらのページで詳しく解説しています。

京都市のプロパンガス料金
京都市は、複数のプロパンガス会社が競合している地域です。近年はプロパンガスの低価格化が進んでいます。戸建住宅であれば、都市ガスの一般プランと同じ水準の料金でプロパンガスを使用することも不可能ではありません。

京都市で都市ガスを新たに引き込む

「現在プロパンガスやオール電化を使用している」「これから新築住宅を建築する」など都市ガスを新たに引き込みたい方は、導管事業者である大阪ガスネットワークへ連絡しましょう。

都市ガスをはじめて引き込むには
都市ガスを使用するためには、引き込みできる場所まで導管が届いていることが条件です。
さらにお客様宅の敷地内工事は、必ず有償になります。都市ガスは公共サービスであるため、工事費用割引きのような「特定の顧客を優遇するサービス」ができません。

現在都市ガスを使用していない建物へ新たに引き込むためには、数万円から数十万円の工事費用が発生します。

具体的な金額は、大阪ガスネットワークの規定に基づき見積もりされますので、問い合わせてみましょう。⇒大阪ガスネットワーク・都市ガスへの切り替え

京都市の都市ガス供給エリア【2024年版】

京都市の都市ガス導管事業者は、大阪ガスネットワークです。京都市は、11の行政区に分かれていますので、各区ごとに分類して記載します。

全域が都市ガス供給エリア内の行政区

  • 上京区
  • 中京区
  • 下京区
  • 東山区
  • 南区

右京区の都市ガス供給エリア

以下の区域が「都市ガス供給エリア外」です。以下に該当しない区域が供給エリア内です。

  • 鳴滝のうち吉兆谷、沢、三本松、池ノ谷
  • 梅ケ畑のうち向ノ地町、畑ノ下町、畑町、薮ノ下町、中田町、山崎町、古田町、高鼻町以外の区域
  • 北嵯峨のうち朝原山町
  • 嵯峨鳥居本のうち深谷町
  • 嵯峨のうち亀ノ尾町、亀山町、愛宕町
  • 嵯峨清滝
  • 嵯峨水尾
  • 京北赤石町
  • 京北明石町
  • 京北浅江町
  • 京北井崎町
  • 京北井戸町
  • 京北宇野町
  • 京北漆谷町
  • 京北大野町
  • 京北小塩町
  • 京北柏原町
  • 京北片波町
  • 京北上黒田町
  • 京北上中町
  • 京北上弓削町
  • 京北熊田町
  • 京北五本松町
  • 京北塩田町
  • 京北室谷町
  • 京北下町
  • 京北下宇津町
  • 京北下熊田町
  • 京北下黒田町
  • 京北下中町
  • 京北下弓削町
  • 京北周山町
  • 京北芹生町
  • 京北田貫町
  • 京北中地町
  • 京北辻町
  • 京北塔町
  • 京北栃本町
  • 京北鳥居町
  • 京北中江町
  • 京北西町
  • 京北灰屋町
  • 京北初川町
  • 京北比賀江町
  • 京北細野町
  • 京北宮町
  • 京北矢代中町
  • 京北弓槻町

西京区の都市ガス供給エリア

以下の区域が「都市ガス供給エリア外」です。以下に該当しない区域が供給エリア内です。

  • 下山田
  • 松尾谷松尾山町
  • 嵐山のうち北松尾山
  • 松尾のうち北松尾山、南松尾山
  • 松室のうち北松尾山
  • 山田のうち南松尾山、鳴子尾山、捻木尾、鈴ケ尾、林、高尾
  • 大枝沓掛町のうち「国道9号線」より南で「府道大山崎大枝線」より西
  • 大枝沓掛町のうち)「国道9号線」より北で「カマ谷川」より西
  • 大原野のうち小塩町、石作町、外畑町、出灰町

伏見区の都市ガス供給エリア

以下の区域が「都市ガス供給エリア外」です。以下に該当しない区域が供給エリア内です。

  • 醍醐のうち陀羅谷、醍醐山
  • 日野のうち南山、北山、船尾

山科区の都市ガス供給エリア

以下の区域が「都市ガス供給エリア外」です。以下に該当しない区域が供給エリア内です。

  • 大宅のうち奥山
  • 大塚のうち葭ケ谷、向畑町
  • 東野のうち東山
  • 西野のうち東山
  • 小山のうち長尾、北谷、大石山、御坊内町、小川町、谷田山
  • 小山のうち一石畑、北林町のうち「名神高速道路」より東
  • 竹鼻のうち火打谷、忠兵衛谷、走谷
  • 音羽平林町のうち「名神高速道路」より東

北区の都市ガス供給エリア

以下の区域が「都市ガス供給エリア外」です。以下に該当しない区域が供給エリア内です。

  • 上賀茂のうち十三石山
  • 西賀茂のうち小峠、檜谷、烏帽子岩、中島町、妙見堂、西萩原、西山、傍示ケ尾、宮山、壇ノ尾、西二ノ坂、笠松、城山、鴬谷、西中尾、宮ノ谷、鑓磨岩、氷室町、西氷室町、勧請、松茸島、谷中、唄ノ尾、万寿峠、尾横、由利ノ向、蓬来谷、卯ノ谷、栩谷
  • 大宮のうち二ノ坂、秋葉山、萩原
  • 鷹峯のうち船水、牛ケ首、御蔵尾、堂ノ庭町、滑地、赤坂、冠岩、大谷町、長坂、一ノ坂、仏谷、護法ケ谷、桃山、堀越町、焼尾、地獄谷、大山、菩提、西菩提、扇ケ原、長尾、西流尾、東奥長谷、奥長谷、皿谷、笹ケ尾、株地、株地天ケ峰、八ケ所、逆二ツ岩町、大日町
  • 大北山のうち長谷町、原谷乾町、松鴎山町
  • 中川
  • 小野
  • 雲ケ畑

左京区の都市ガス供給エリア

以下の区域が「都市ガス供給エリア外」です。以下に該当しない区域が供給エリア内です。

  • 修学院のうち桂谷、牛ケ額、丸子青良ケ谷、段ノ尾、音羽谷、尺羅ケ谷四明ケ嶽、寺谷、梅谷、杉谷、淵ケ谷
  • 一乗寺のうち花ケ谷、大谷、坂端、城、風呂ケ谷、中尾ケ谷、長尾、割ケ谷、ヤケ谷、黒目ケ谷、井手ケ谷ススガ平、井手ケ谷菖蒲平、井手ケ谷調専口、井手ケ谷エノ木ケ尾、病ダレ、勢ケ谷、砂坂、三百坊、延暦寺山、堀切、馬坂、南高山、北高山、ボケ谷、艾谷、西楽ケ谷、東楽ケ谷、地獄谷、シ谷、井手ケ谷、池ケ谷、掛橋、厩ケ谷、ヌノ滝、天ケ丸
  • 北白川のうち重石町、小亀谷町、向ケ谷町、南ケ原町、中山町、蓬ケ谷町、岩坂町
  • 浄土寺のうち打越町、広帖町、提灯山町、七廻り町、大山町
  • 鹿ケ谷のうち大黒谷町、菖蒲谷町、栗木谷町、善気山町、多頂山町
  • 粟田口のうち如意ケ嶽町
  • 静市のうち静原町
  • 静市のうち市原町のうち「府道下鴨静原大原線」より西のうち「市道静市6号線」より北で「長代川」より南
  • 八瀬(野瀬町を除く)
  • 大原
  • 鞍馬
  • 花背
  • 久多
  • 広河原

京都市の各行政区の都市ガス普及率

京都市は、政令指定都市であり11の行政区から構成されています。

各行政区ごとの「供給区域内の一般世帯数」「都市ガスメーター取り付け数」「供給区域内における普及率(家庭用)」は、以下の表の通りです。

普及率が100%を超えている区が多いですが、これは一つの供給地点に複数のメーターを取り付けているお宅などがあるためです。

「供給区域内」一般世帯数家庭用都市ガスメーター取付数(単位:個)供給区域の家庭用普及率
北区50,66557,484113.5%
上京区40,31547,449117.7%
左京区74,66080,801108.2%
中京区54,53460,182110.4%
東山区20,68824,612119.0%
下京区42,55648,959115.0%
南区48,52046,05494.9%
右京区89,22789,378100.2%
伏見区131,458126,26696.1%
山科区62,51060,34396.5%
西京区65,20060,24192.4%
京都市計680,333701,769103.2%

経済産業省「平成25年度供給区域内普及率実績」より抜粋

京都市の都市ガス普及率と導管事業者

京都市の都市ガス導管事業者は、大阪ガスネットワークです。

導管事業者とは
導管事業者とは、正確には「一般ガス導管事業者」と呼ばれるもので、市内の地下を通るガス管を敷設した企業を指します。
言い換えるとガス管の所有者で、敷設のほか維持管理も行っています。

大阪ガスは、大阪府内だけでなく、京都府や兵庫県など近畿地方一帯で都市ガス事業を展開している大企業です。日本国内の都市ガス事業者としては、東京ガスに次いで二番目のガス供給量を誇っています。

京都市は、言わずと知れた「古都」であり、日本が世界に誇る観光都市でもあります。

区画整理された市街地では都市ガス普及率が高い
京都市の市街地は、平安京を基礎とする綺麗に区画整理された街並みを特徴としています。そのためこの地域では、ガス管の敷設が十分に進んでおり、ほとんどのお宅で都市ガスが利用されています。

一方で市街地を少し離れた地区では、入り組んだ道路が比較的多く、ガス管整備が難しい地域も存在しています。また北部一帯は、山間部によって構成されていることから、ガス管が敷設されていません。

京都市では普及率が100%を超える地区も

上記の各行政区の都市ガス普及率を見ると、最低でも90%以上で、多くが100%を超えていることがわかります。

京都市の人口に対する普及率ではない
この普及率は、あくまでも「大阪ガスネットワークが導管整備を行った区域内の都市ガス普及率」です。導管を敷設済みの町内での普及率が表記されています。「京都市の人口に対する普及率」ではありません。

つまり京都市内においては、「ガス管が整備されている地区内では、都市ガスを使用しているお宅の割合が非常に高い」と解釈できるのです。

京都市においてもガス管が未整備の地区は、北部を中心に多くあります。それにも関わらず、普及率の数字が100%を超えているのは、このような理由です。

新たに都市ガスを導入するには

現在、都市ガスを引き込んでいないお宅が新たに使用するためには、まず目の前の道路まで導管が通っていることが条件となります。

大阪ガスネットワークにより引き込みできる位置まで導管が敷設されていなければ、都市ガスを使うことはできません。この時点で京都市北部の山間部では、都市ガスの使用が将来的にも難しいと考えられます。

さらに目の前の道路にガス管が通っていたとして、そこから宅内まで引き込むためには、消費者側に一定の費用が発生します。

都市ガスは、公共サービスとして指定されています。そのため、「どのような方、どのようなケースにおいても平等に対応する」ことが求められています。

例えば「今回は特別に工事費用を割引します」のような、その場に応じたサービスができないのです。

あえて都市ガスを引き込んでいないお宅もある
都市ガスを新規で引き込むためには、規定に基づいた工事費用を必ず支払わなければなりません。工事費用がネックになり、都市ガス供給区域内であったとしても、あえて引き込むことを選択しない方もいるのです。