東京電力エナジーパートナー(東電EP)は、電力の新料金メニューの一部を11月から値下げすることを発表しました。電気の使用量が比較的少ない方にもメリットが出るよう変更されています。
東電EPは2017年7月より都市ガス事業に参入していますが、都市ガスの契約を東電EPで行うためには、電力も「新料金メニューに加入した家庭」に限定しています。つまり「都市ガス」と「電力の新料金メニュー」をセットとしているのです。電力が旧料金プランのままの家庭では、都市ガスの契約を受け付けていません。

今回電力の新料金メニューを新たにすることで、同時に都市ガスの顧客獲得数拡大も狙っています。料金メニューの発表と併せて、初年度の都市ガス顧客目標数を4万件から10万件へと大幅に上方修正しました。

従来のプランでは、ガス単体では東電EPのガス料金は、東京ガスの規制料金と比べて3%お得でした。しかし、ガスと電気セットで比較した場合には、東京ガスの方に分があったのです。
今回の改定で、電気をあまり使用していない単身者などにもメリットが出るよう修正されています。対する東京ガスも、年内にはガスと電気の新メニューを公表するとしており、両社の争いは更に激しくなると見られます。

東電EPが都市ガス小売りに参入したのは7月のことで、4月の自由化解禁からやや遅れをとっていました。そのため、近畿地方と比べると静かな出足となった関東地方でしたが、ようやく競争が激しくなりそうな情勢となっています。
消費者としては、ガス・電気に関して、よりお得なプランがはじまることになるので、歓迎すべきことだといえるでしょう。