2017年4月に都市ガスが自由化され5か月が経過しました。
切り替え件数は未だに伸び悩んでいるものの、都市ガス事業を営む各社では少なからず他社との差別化を狙い、料金メニューの拡充など顧客にとってプラスになるサービスを開始する動きが広がっています。特に今冬に向けて、ガスファンヒーターを利用する顧客向けの割引プランを打ち出す企業が目立ってきています。

山口合同ガスは6月から、暖房機器や床暖房、エネファーム、エコウィル利用宅向けの新料金サービスを開始しています。浴室乾燥暖房などを使用すると、さらに割引が適用されるプランも用意追加されました。

静岡ガスはガス暖房機向けのプランを7年ぶりに刷新し、暖房機の所有台数によって段階的に割引が適用されるよう改良しています。

同じく、日本瓦斯や小田原ガス・室蘭ガス黒石ガスなど、都市ガス各社が軒並み新料金プランを発表しています。

注意として暖房機の割引プランは、基本的に勝手に割り引かれるものではなく、消費者側からの申し込みが必要となります。ガスファンヒーターなど、ガスに関する機器を導入したお宅では、割引適用が受けられる可能性がありますので、ご契約中のガス会社に確認してみると良いでしょう。

このような動きは、当然ながら顧客の囲い込みを目的とされています。一般ガスが自由化されたことで、切り替え件数は大きく伸びてはいませんが、このようにガス事業者が企業努力を行うことによって、潜在的にお得になっている消費者宅は多いと考えられます。
また、このような新プランの動きは、未だ新規参入する事業者がないエリアでもはじまっています。
少なからず自由化された影響がでていると考えられるでしょう。